メニュー開発経験を他業界から持ち込み、安定報酬を狙う方法▼お話を伺った方名前(仮名):山内 直美(33歳)本業:食品メーカーの開発部(正社員)副業:飲食チェーン向けの商品開発サポート(週2日)報酬:月20〜25万円――編集部山内さんは食品メーカーで開発をされているそうですが、副業では飲食チェーンを支援しているとか。どのような経緯でしょうか?山内さん日々、食品メーカーで新商品企画やレシピ改良を担当しているうちに「飲食チェーンにも通用するアイデアがあるのでは」と思うようになりました。でも、どうやって副業として関わればいいか分からず、ネットでいろいろ調べていたら、在宅や週2日でメニュー開発をサポートできる案件があると知り、問い合わせしてみたんです。メニュー開発の副業って何をするの?――編集部実際にはどんな業務範囲を任されているのでしょうか?山内さんまず、飲食チェーン本部から既存メニューや原価のデータを預かり、週2日の稼働で以下を進めています。新メニューアイデアの提案(マーケ要素を含む)試作レシピ作成(味やコストのバランス調整)原価率の試算と改善プラン店舗オペレーションに合わせた簡易マニュアルこれらは在宅メインで行い、月1回だけ本部かテストキッチンに訪問して試食・修正をします。報酬は月20〜25万円くらいですが、提案メニューが大ヒットすると追加のインセンティブも出ることがあります。飲食チェーンならではのやりがい――編集部食品メーカーの開発と、飲食チェーン向けメニュー開発はどんな違いがありますか?山内さん大きく違うのは“作る現場”と“提供現場”が近いところです。メーカーは大量生産が前提ですが、飲食チェーンは店舗調理が基本。だからこそ、週2日の短時間でもフライパン1つで作れるか食材コストは1食あたりいくらか味を均一に保てるレシピかこういう現場オペレーション目線を入れてメニューを考えるのが醍醐味ですね。本業との両立は難しくない?――編集部食品メーカーでの本業と副業を並行するにあたって、スケジュール管理はどうされているのでしょう?山内さん平日は本業があるので、副業の作業は週2日のうち1日は土曜、もう1日は平日夜にまとめて進めています。メニュー開発といっても、PC上でレシピを組み立てたりコスト計算したりが主で、試作は月1回だけ本部のキッチンで行うスタイルです。スケジュールは比較的柔軟に合わせてもらえるので、本業を圧迫しないよう配慮できます。副業の収入と今後の展望――編集部月20〜25万円の報酬は、ほかの副業と比べても安定した額ですね。実際の稼働時間はどの程度でしょうか?山内さん週2日×1日5時間くらいなので、月で40時間前後です。メニューがヒットすれば追加ボーナスが1〜2万円付くこともあるので、実質月25〜27万円程度になる月もあります。本業と合わせるとかなり生活の余裕が生まれます。今後は飲食チェーンが増やしているデリバリー向けメニューやテイクアウト専用商材にも挑戦したいと思っていて、そのあたりの企画を提案してみようと考えています。未経験でも挑戦できる? 副業志望者へのアドバイス――編集部最後に、「メニュー開発を副業にしたい」という方へメッセージをお願いします。山内さん飲食チェーンは常に新メニューや季節限定品を求めていますが、正社員を増やすコストは厳しい状況もあり、外部人材を短期的に活用したいニーズが高まっています。本格的な食品開発経験がなくても、例えばカフェや飲食店で働いたことがある料理が得意でレシピを考えるのが好き原価計算などの数字管理ができるこうしたスキルを持っていれば、週2日や在宅中心でも十分貢献できる案件はあります。思い切ってチャレンジしてみると、意外な好条件の仕事に出会えるかもしれませんよ。まとめ:メニュー開発こそ飲食チェーン副業の狙い目飲食チェーンのメニュー開発支援は、一見ハードルが高そうに見えますが、実際には在宅メインや週2日の稼働でも十分成り立つケースが多いようです。味のアイデアや調理の簡易化、コスト試算など“形のある貢献”がしやすく、企業から高い評価を得られます。副業で月20〜25万円の安定収入を得ながら、自分のレシピ発想や商品企画力を存分に活かしたい方は、飲食チェーン向けメニュー開発にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。